尾小屋消防分団を統合 小松市、来年度から西尾分団と
尾小屋消防分団を統合 小松市、来年度から西尾分団と
11/25(水) 1:15配信
25日の市議会12月定例会の予算内示会で発表する。尾小屋、西尾両分団の合併後の活動地域は、西尾、尾小屋両地域となる。市内各地域の実情に合わせ、消防団の定員も見直し、現在の定数428人を410人に減らす方針だ。
市内では団員約400人が活動している。尾小屋分団は中山間地の尾小屋、新保、西俣、花立、丸山の各町を活動地域とする。定員は19人で、現在は13人が所属している。
このうち、尾小屋町は明治期に本格的な採掘が始まった尾小屋鉱山を中心に栄え、町内の人口は昭和30年代に6千人を超えた。1971(昭和46)年に鉱山が全面閉鎖された後は人口減に歯止めが掛からず、今月1日現在で10世帯20人となった。周辺の町も世帯数が10世帯未満で、高齢者が多い。
関係者によると、尾小屋分団員のうち、地元に日中いるのは3人程度で、それ以外は地区外で働く会社員らが所属している。働きに出ている昼間に火災などが起きると、対応に遅れが出る恐れが生じている。今年は出没が多発したクマの警戒も負担になっているという。
消防団再編については、中山間地の過疎化や防災能力の維持のため「やむなし」といった見方がある。一方で「もっと時間をかけて議論すべき」「団員の士気が下がらないようしっかり説明してほしい」と慎重な対応を求める声もある。