奄美大島で村落が孤立
台風5号による豪雨のため、集落に通じる市道で土砂崩れが発生し、鹿児島県奄美市住用町の戸玉(とだま)集落(20世帯、40人)と市(いち)集落(93世帯、138人)は5日以降、陸路が遮断された。6日も市道の復旧作業のめどが付かず孤立状態が続いている。両集落の住民を手助けしようと、漁船2隻が同町山間(やんま)と戸玉、市間をピストン運航して人の往来を補助し、物資などを届けている。
あまみ漁協住用支所の牧光和さん(56)と諏訪原清高さん(72)が漁船の運航を買って出た。今回の土砂崩れは奄美豪雨(2010年)と同じ箇所が崩れた。牧さんは「当時も2週間ほど船を走らせた。今回も簡単には復旧しそうにない様子。自家発電用なのか燃料を運ぶ人が多い」と話した。
市漁港では船が着くたびに住民らが駆け付け、物資などの積み下ろしに追われた。「今、一番必要なのは電気」。陸路が寸断され、孤立化している市集落の人々は口をそろえる。
市集落の消防団員で台風後の警戒に当たっている白石達也さん(50)によると、電気は5日午後1時すぎに一時復旧したが、午後2時すぎに発生した土砂崩れのため、再び停電したという。
白石さんは「カップ麺や缶詰、飲料水などの支援物資は瀬戸内町嘉徳(かとく)側から届けられた。ただ、停電が続いているため、携帯電話の充電に苦慮している」と困惑顔で話した。
市漁港では船が着くたびに住民らが駆け付け、物資などの積み下ろしに追われた。「今、一番必要なのは電気」。陸路が寸断され、孤立化している市集落の人々は口をそろえる。
市集落の消防団員で台風後の警戒に当たっている白石達也さん(50)によると、電気は5日午後1時すぎに一時復旧したが、午後2時すぎに発生した土砂崩れのため、再び停電したという。
白石さんは「カップ麺や缶詰、飲料水などの支援物資は瀬戸内町嘉徳(かとく)側から届けられた。ただ、停電が続いているため、携帯電話の充電に苦慮している」と困惑顔で話した。