ユーチューブで消防士の勧誘
<岡山市>ユーチューブで消防士志願者アップ狙う 動画公開
自治体消防制度が1948年に確立してから70周年の節目となる今年、岡山市消防局が次々に新しいPR事業を手掛けている。3月には消防士らの仕事を紹介する動画を公開。今月からはマスコットキャラクターの公募を始めた。こうした事業には、全国的に減少傾向にある消防士の志願者数を増やそうという狙いもある。【林田奈々】
PR動画のテーマは「『鬼』が守る『桃太郎』のまち」。市消防局の消防士が撮影・編集した。
実際の火災現場での消火活動や指令センターの業務、水難救助隊や航空隊の訓練など臨場感あふれる映像が収められている。消防ヘリコプター「ももたろう」や水陸両用バギーも登場。映像の合間には「部下からは『鬼』と呼ばれている。でも、それでいい」「大切なものを守るため、『鬼』であり続ける」などと仕事に対する熱いメッセージも紹介している。
動画は3分で、インターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」の岡山市のチャンネルなどから見られる。ダイジェスト版も作り、市役所や岡山駅南地下道などの電子看板で放映している。
マスコットキャラクターの募集は、市内在住もしくは通勤・通学している人が対象で、6月20日まで。「市民に愛され、親しまれるキャラクターを目指す」という。市のホームページからダウンロードできる用紙にキャラクターの愛称やコンセプトなどを記入し、市役所7階の消防企画総務課「マスコットキャラクターデザイン担当」宛てに郵送する。
市消防局は「時代のトレンドに合わせ、より広報力のある事業に力を入れた。市民の防火防災意識が向上し、消防士を目指す人が増えてくれればうれしい」としている。