栃木・足利の山火事 消しても飛び火 消防団員「切りがない」
【動画】上空から見た足利山林火災
◇きつい勾配に「足がパンパン」
本間さんの1回目の出動は、発生間もない21日午後3時半過ぎ。「林野火災発生」との一報を受け、約30人の団員らと両崖(りょうがい)山の東側斜面に出動した。だが火は見えず、最初に火災が確認された西宮町へと移った。すぐに放水に取りかかり、日付が変わる22日午前0時までホースを握り続けた。
23日には午前4時半から再び山に入り、5時間半にわたり活動した。この日は強風の影響で、陸上自衛隊のヘリコプターによる放水活動が一時中断に追い込まれた。一度引き揚げた本間さんたちは、夕方から再び現場に戻り、地上から民家近くまで迫った火の手を食い止めた。周辺の安全を確認できたのは24日午前0時ごろだったという。
任務を終えた後の団員たちの顔は毎回、すすや泥で真っ黒になる。それでも本間さんは「県内外からたくさん応援に来てもらっているし、地形に慣れている地元の我々が頑張らないと」と次の出番に備えている。
◇住民「喉が痛い」
断続的に響くヘリコプターの爆音に時折、消防車のサイレンの音がまじる。絶えず白煙を上げ続ける山を心配そうに見つめていた同所、無職、福島尚さん(69)の自宅も避難勧告の対象になった。
24日夜には家のすぐ近くまで火の手が迫ったというが、消防隊員が消し止めた。福島さんは「消防の人たちが頑張ってくれているので延焼の心配はあまりしていないが、今朝から煙りの臭いがすごく、喉が痛いです」と不安そうだった。【竹田直人】
消防団の皆さん連日の出動!本当にお疲れ様です。
私も山林火災に出動した経験が有るのでよく判ります、どうか火炎と怪我にご注意されてください。