女性消防団員
青森県内で女性の消防団員が増えている。今年4月現在で過去最高の460人に上り、黒石市では初の女性団員9人が入団した。男性中心のイメージが根強い消防団だが、災害時の避難所などで子供や女性に接する際、女性団員の方が細やかな対応ができるとの指摘もある。高齢化や人口減少などで団員の確保が困難になる中、女性団員のニーズは高まっている。【一宮俊介】
県防災消防課や毎日新聞の調べによると、県内の消防団員は4月現在、男女合わせ1万9254人。1964年には3万人、2007年に2万人を割り、減少傾向にある。一方、全体から見た女性の割合はまだ少ないものの、89年にわずか53人だった女性団員は現在、約9倍に増加。「右肩上がり」が続いている。
背景には、少子高齢化や就労形態の変化がある。団員の平均年齢上昇に加え、転勤が多い会社員などが増えたこともあり、地域で長期間、柔軟に消防団の活動を続けられる人が少なくなっている。03年には消防庁が各都道府県に対し、各市町村消防団員のうち女性を1割以上確保するよう呼びかける通知を出した。
県防災消防課消防・予防グループマネージャーの熊沢晋家・総括主幹は「女性は応急処置なども早い。防火活動で地域住民の家を訪れる際も、女性の方が相手に受け入れられやすいメリットがある」と話す。
東日本大震災など災害が頻発する中、救命講習など「ソフト面」での女性の役割も期待されている。弘前市女性消防団の藤田礼美(あやみ)分団長(48)は「最近になって防火教育が重要視され、女性団員の活動の大切さが理解されるようになってきた」と感じている。子供らへの接し方も「女性団員の方が上手」で、活躍の場も多い。同消防団への入団希望も増えており、昨年7月には女性団員の定員枠を20人から30人に増やしたという。
2012年に同消防団に入団した大塚えりかさん(25)は「最初に声をかけられた時、消防団が何をしているか分からなかった。いやならすぐに辞めればいいと考えていた」という。だが「応急手当指導員の資格の勉強が楽しい」と感じ、今では全国の消防団員が集まる大会や研修会に参加するまでになった。
藤田分団長は「防災フェアで心臓マッサージの方法を教えているが、いつも来てくれる子が徐々に上達するのを見た時、大きなやりがいを感じた」という。「男性の中に女性が入ることに抵抗のある人も多く、女性団員は増やそうと思わなければ増えない。まずは、消防団の活動を実際に見てほしい」と話している。
■ことば
◇消防団
消防組織法に基づき、市町村に設置される機関。消防署の常勤職員と異なり、団員は別の本職を持ちながら、災害時に消火活動や避難誘導に当たる非常勤の地方公務員(特別職)として扱われる。ボランティア色が強く、江戸時代の「町火消し」が起源とも言われる。阪神大震災では多くの被災者を倒壊家屋から救出し、東日本大震災でも要介護者の誘導などに力を発揮した。
県防災消防課や毎日新聞の調べによると、県内の消防団員は4月現在、男女合わせ1万9254人。1964年には3万人、2007年に2万人を割り、減少傾向にある。一方、全体から見た女性の割合はまだ少ないものの、89年にわずか53人だった女性団員は現在、約9倍に増加。「右肩上がり」が続いている。
背景には、少子高齢化や就労形態の変化がある。団員の平均年齢上昇に加え、転勤が多い会社員などが増えたこともあり、地域で長期間、柔軟に消防団の活動を続けられる人が少なくなっている。03年には消防庁が各都道府県に対し、各市町村消防団員のうち女性を1割以上確保するよう呼びかける通知を出した。
県防災消防課消防・予防グループマネージャーの熊沢晋家・総括主幹は「女性は応急処置なども早い。防火活動で地域住民の家を訪れる際も、女性の方が相手に受け入れられやすいメリットがある」と話す。
東日本大震災など災害が頻発する中、救命講習など「ソフト面」での女性の役割も期待されている。弘前市女性消防団の藤田礼美(あやみ)分団長(48)は「最近になって防火教育が重要視され、女性団員の活動の大切さが理解されるようになってきた」と感じている。子供らへの接し方も「女性団員の方が上手」で、活躍の場も多い。同消防団への入団希望も増えており、昨年7月には女性団員の定員枠を20人から30人に増やしたという。
2012年に同消防団に入団した大塚えりかさん(25)は「最初に声をかけられた時、消防団が何をしているか分からなかった。いやならすぐに辞めればいいと考えていた」という。だが「応急手当指導員の資格の勉強が楽しい」と感じ、今では全国の消防団員が集まる大会や研修会に参加するまでになった。
藤田分団長は「防災フェアで心臓マッサージの方法を教えているが、いつも来てくれる子が徐々に上達するのを見た時、大きなやりがいを感じた」という。「男性の中に女性が入ることに抵抗のある人も多く、女性団員は増やそうと思わなければ増えない。まずは、消防団の活動を実際に見てほしい」と話している。
■ことば
◇消防団
消防組織法に基づき、市町村に設置される機関。消防署の常勤職員と異なり、団員は別の本職を持ちながら、災害時に消火活動や避難誘導に当たる非常勤の地方公務員(特別職)として扱われる。ボランティア色が強く、江戸時代の「町火消し」が起源とも言われる。阪神大震災では多くの被災者を倒壊家屋から救出し、東日本大震災でも要介護者の誘導などに力を発揮した。
先日の例会でも女性消防団員が話題になりました
当市で、もし採用するにしても分団には配属しないで
本部付きの女性消防団員として、被災者のサポートに
当たる事になるだろうと、分団長は言ってました。
他所では、災害現場に出動する女性消防団員が既に
現れて活躍してるのに・・・
最終更新:6月17日(水)16時39分