女性記者がレスキュー体験
東北地方も梅雨入り。「梅雨のじめじめと運動不足を同時に解消したい」。そんな声に応え、記者たちが各所で爽やかな汗を流してきた。取材を忘れ、跳んだり、跳ねたり、投げられたり-。仙台圏のお薦めアクティビティーを紹介する。
◎重力実感ロープで宙づり
まずは消防士になりきることから始めた。火災発生時の装備一式の防火衣と空気ボンベ、全面マスク、ヘルメットを身に着けた。
重量は計15~20キロ。身長155センチの小柄な記者には重すぎて身動きできない。「この姿で女性消防士も走ったり、消火活動したりするんですよ」と、署員が平然と説明する。
いよいよ訓練。建物間に張った約20メートルのロープを渡り、向かい側の建物へ救助に行くとの想定だ。建物の高さは約7メートル。ロープに金属製の接続器具を付けて体を固定し、ロープにぶらさがって後ろ向きの状態で進む。
覚悟を決め、なるべく下を見ずに恐る恐る足を離した。腰が曲がらないよう、腹筋を使って足を宙に浮かせるのがつらい。ロープがやや上りに変わる真ん中辺りで、腕に力が入らなくなってきた。「頑張れ!」「あと少し!」。消防士らの声援が胸に響く。
だが、重力で体が下へ下へと沈み、前に進めない。結局、ギブアップした。救助訓練なのに救助される始末。男女問わず、一人前の消防士になるには鍛錬が欠かせない。
(岡田芽依)