なんでんかんでん・・・元田川市消防団員のブログ

福岡の方言で、何でもかんでもと言う意味です、九州では良く使うかな? 2016年で消防団在籍28年になりました、体調不良その他で3月をもちまして退団しました、これからは過去を振り返りつつ、消防関係を外から見てやろうと思ってます。 従来からの趣味の電子工作・電化製品の修理・畑の耕作等を充実させねばなりませんね なんでんかんでん書いて行きますので、コメント等も大歓迎ですので宜しく~^

消防団

口永良部全島避難で消防団の本領発揮

産経新聞 6月2日(火)7時55分配信
 口永良部(くちのえらぶ)島・新岳(しんだけ)(鹿児島県屋久島町)の爆発的噴火では、島民の避難に消防団員が活躍した。だが、九州・山口全体をみると、消防団員は10年前に比べほぼ1割減少しており、それだけ地域の防災力が低下したといえる。九州は間もなく、水害の懸念が高まる梅雨に入る。 (村上智博)

 5月29日午前、新岳が噴火し、真っ黒な噴煙が空を覆った。口永良部島消防団員、古賀尚登氏(40)は、運送業の仕事で使っている車に乗り込み、足腰の具合が悪い高齢者の家に向かった。

 お年寄り3人が、古賀氏の到着を待ちわびていた。車に乗せ、避難所に赴いた。古賀氏は「とにかく、自分でできることをやらねばならない、と思った」と振り返る。

 古賀氏のような消防団員は、平時は本業をもって生計を立てているが、いざという時に消火活動や避難活動を担う。

 口永良部だけでなく離島や過疎地において、消防団員は頼れる存在だ。

 長崎県壱岐島。人口2万8千人の島には、950人の消防団員がいる。

 壱岐市消防団は昨年、全国の消防団員がさまざまな技術を競う「全国消防操法大会」のポンプ車操縦の部門で優勝した。市消防本部の消防士から手ほどきを受け、訓練に励んできた。

 壱岐市消防本部総務課の高山学氏(27)は「離島は代々、消防団活動に力を入れてきた。団員は地域の事情に精通しており、万一の時には本当に助かる存在です」と賞賛した。

 消防団壱岐島にとどまらず、近隣の島への出動も視野に入れる。

 長崎県五島市には約1380人の団員がいる。3万7千人が11の島に分かれて住んでいるだけに、団員の連携が欠かせない。分団長同士は2カ月に1度のペースで、直接顔を合わせて意見交換している。

 ただ、消防団の担い手は減り続けている。

 消防庁日本消防協会(東京都)の統計によると、昭和31年に全国で183万人いた消防団員は、高度経済成長と歩調を合わせた都市への人口移動によって、41年に130万人に激減した。その後も減少傾向は続き、平成26年は86万人となった。直近10年間の減少率は5・6%だった。

 九州・山口8県でみると、平成26年10月現在の消防団員は計15万9千人で、直近10年間で約1万6千人減った。減少率は9%で全国を上回るペースで減っていることが分かる。高齢化に加え、消防団員の主な担い手である自営業者が減ったことが要因という。

 この状況に国も危機感を抱く。平成23年の東日本大震災消防団員の活動が改めて注目されたこともあり、25年12月、消防団を地域防災の中核として位置付ける「地域防災力充実強化法」(消防団支援法)が成立、施行された。

 同法では、報酬・手当ての引き上げなど消防団員の待遇改善に加え、公務員が消防団員を兼ねることが認められた。その上で、大規模災害時に出動を限定した団員や、女性、大学生らを対象に勧誘を進めることになった。

 長崎・壱岐では26年4月から1年間で消防団員が13人増えるなど、制度改正の効果も出始めた。県別では、宮崎県や鹿児島県で消防団員がこの1年間で増加した。

 九州・山口は風水害が多い。過去数年をみても、梅雨時期の平成21年7月と24年7月に、豪雨が襲い、それぞれ30人を超える死者・行方不明者が出た。それだけに「自らの地域は自らで守る」という消防団員の役割が薄れることはない。

【用語解説】消防団

 消防組織法に基づき全市町村に設置される。団員は非常勤特別職の地方公務員で、自治体の消防職員とは別に、地域住民らで組織する。活動に応じて報酬や出動手当が支給される。報酬などは自治体ごとに条例で定める。

孤島での防災は、消防団が組織できる島はまだしも
高齢化で消防団が組織できない島も増えてる様です。