なんでんかんでん・・・元田川市消防団員のブログ

福岡の方言で、何でもかんでもと言う意味です、九州では良く使うかな? 2016年で消防団在籍28年になりました、体調不良その他で3月をもちまして退団しました、これからは過去を振り返りつつ、消防関係を外から見てやろうと思ってます。 従来からの趣味の電子工作・電化製品の修理・畑の耕作等を充実させねばなりませんね なんでんかんでん書いて行きますので、コメント等も大歓迎ですので宜しく~^

コミュニティーとの連携

<口永良部噴火>全島避難、備え実る…災害弱者把握など

毎日新聞 6月4日(木)21時22分配信
 鹿児島県・口永良部島(くちのえらぶじま)(屋久島町)の新岳(しんだけ)噴火では、約6時間で完了した全島避難が注目された。それは昨年8月の噴火を教訓とした学校や町の備えと、島民が築いてきたコミュニティーの成果だった。5日で噴火から1週間。改めて関係者をたどった。【安高晋、平川昌範、志村一也】

 ■学校

 午前9時59分。噴火のごう音を聞き、金岳(かながだけ)小・中学校の校舎の外に出た木尾(このお)良文校長(53)の目に飛び込んできたのは、迫る黒煙だった。

 「逃げろ。避難だ」。教師の声が響く。小中学生15人は、机の横に掛けてあるヘルメットをかぶると、校舎脇に縦列で並んだ車に向かい、6台に次々と乗り込んだ。

 教職員の多くが住む教職員住宅は、学校から数十メートルで歩いて通える距離だ。しかし「子供たちが少しでも早く避難できるように」と教職員同士で話し合ってあえて車で出勤。すぐに出られるよう正門に頭を向けて駐車しておくことにしていた。避難を決めてから全員が学校を出るまで、わずか3分だった。

 木尾校長によると、昨年8月の噴火以来、島全体の避難訓練とは別に、学校独自に3回訓練した。噴火の大きな音にも動揺しないように教師が太鼓をたたいた。普段から登下校時や隣の体育館へ行く時でも、ヘルメットを持たせた。木尾校長は「スムーズな避難ができたのは噴火を具体的に想定した訓練や準備のおかげ」と話す。

 ■コミュニティー

 「善おじ見たか?」。住民を高台の番屋ケ峰(ばんやがみね)へ誘導していた地元消防団の貴舩森(きぶねもり)さん(43)は、近くに暮らす渡辺善一さん(72)の姿が見えないことに気付いた。火砕流が流れた方向に住んでいた。すぐに車を走らせたが、倒木と火山灰に道を阻まれた。

 連絡を受けて同じ消防団の久木山栄一さん(36)らが船で向かい、家で灰をかぶっていた渡辺さんを救助した。

 消防団は普段から、地区内の高齢者や足腰の弱い人、車を持たない人などを把握している。本村地区に住む渡辺一美さん(83)と妻の和子さん(79)も避難途中に助けられた。自家用車はなく和子さんは足を痛めていた。「番屋ケ峰まではとても歩けない」。ちょうど通りかかった車の男性に「おばちゃん、乗って」と声をかけられた。貴舩さんは「島には警察も消防署もない。住民で作る消防団が命を預かっているという思いがあった」と振り返る。

 善一さんが番屋ケ峰に姿を見せると、島民たちは「よかった、よかった」と声を上げバンザイした。午前11時25分。最後の避難者の到着だった。住民らは全員が午後5時半までに屋久島へ渡った。

 ■避難所変更

 屋久島町によると、町の地域防災計画は当初、島に点在する避難施設や町役場出張所などを避難場所に指定していた。しかし昨年8月の噴火では、住民のほとんどが「消防団のとっさの指示で」(町幹部)標高の高い番屋ケ峰に避難した。町には住民から「今の避難場所では危ない」という声が寄せられた。

 町はすぐに計画を見直し、避難場所を番屋ケ峰に一本化。11月には島民の約7割が参加して、ここへ向かう初めての訓練も実施した。今春からは、番屋ケ峰に建つ旧NTT通信施設を避難所に改築する工事も始まっていた。町幹部は「噴火と訓練を機に『ここに逃げる』との意識を全島民で共有できた意味はとても大きかった」と振り返る。

    ◇

 東日本大震災でほとんどの小中学生が難を逃れた岩手県釜石市で防災教育を指導していた群馬大学大学院の片田敏孝教授(災害社会工学)も、今回の避難を評価する。「御嶽山(おんたけさん)の噴火など、直近にも火山災害があり、住民が『活火山の上に住んでいる』という警戒心を強く持っていたことが要因の一つ」とみる。

 「地域の自然条件を理解して、それに合わせた危険を想定しておくことが大事。これを機に『自分の住む地域ではどうか?』と考えることが重要」と他の災害に生かすよう訴える。【柴山雄太】


田川市消防団でも、災害弱者の調査を行い、データの
アップデートも毎年春と秋に行ってますが、何せ広い
コミュニティーなので、完全な把握は無理ですが
ほぼ把握してると思います。
まだデータを活用する事例の発生は有りませんので
これを元に訓練もしておくべきではないのかなと思います
パソコンで、地区毎や団地毎に整理する提案をしたが
反応は有りませんでしたので、後僅かな団員は静かに
しておきましょう。(^^;