TVドラマ HEAT
「HEAT」3・3% 2週連続で視聴率アップ!
東スポWeb 8月26日(水)11時33分配信
25日放送のフジテレビ系ドラマ「HEAT」(火曜午後10時)第8話の平均視聴率が3・3%(関東地区)だったことが26日、ビデオリサーチの調べで分かった。
“今世紀最低視聴率”2・8%を記録した第6話から2週連続で微増。何とか踏みとどまったが、依然として低空飛行のままだ。
東スポWeb 8月26日(水)11時33分配信
25日放送のフジテレビ系ドラマ「HEAT」(火曜午後10時)第8話の平均視聴率が3・3%(関東地区)だったことが26日、ビデオリサーチの調べで分かった。
“今世紀最低視聴率”2・8%を記録した第6話から2週連続で微増。何とか踏みとどまったが、依然として低空飛行のままだ。
“今世紀最低視聴率”2・8%を記録した第6話から2週連続で微増。何とか踏みとどまったが、依然として低空飛行のままだ。
TVドラマ低視聴率の原因は「脚本」にあり!~『HEAT』『エイジハラスメント』に見る世界観の決定的な古さ
現代ビジネス 8月26日(水)11時1分配信
フジの足を引っ張る関テレ制作のドラマ
「最近のドラマ制作者はネット上の風評を異常なまでに気にする」と、ある民放の幹部から教えられた。ネット上の評判が悪いと、目に見えて視聴率が落ちていくからだという。
ネットの悪評に抵抗しようと、自分で「このドラマは面白い」などとツイッターで発信する制作者までいるそうだ。まるでサクラだが、無数の声に抗うのは無理だろう。
ネット上での評判が悪く、視聴率も散々なのがフジテレビ系の『HEAT』(火曜午後10時)である。7月14日の第2話で早々と3.9%を記録して以降、8月18日の7話まで2%台~4%台。スポンサーは怒り心頭だろう。
フジも怒っているに違いない。このドラマの制作は系列の関西テレビで、フジは中身とは無関係なのだから。やはり関テレが制作し、同じ枠で6月まで放送されていた『戦う! 書店ガール』も低視聴率で、評判が悪かった。最近の関テレのドラマは、復活を目指すフジの足を引っ張ってしまっている。
主人公・池上タツヤを演じているAKIRA(33)も怒っているのではないか。AKIRAが良い役者なのは間違いない。園子温氏が脚本を書き、監督した映画『ちゃんと伝える』(2009年)を見れば一目瞭然。その演技は素晴らしかった。父親(奥田瑛二)がガンと分かった矢先、自分も末期ガンの診断を下される男の役。余命と向き合う男を見事に演じ、見る側の胸を揺さぶった。『HEAT』の大惨敗はAKIRAの責任ではない。
ネットの悪評に抵抗しようと、自分で「このドラマは面白い」などとツイッターで発信する制作者までいるそうだ。まるでサクラだが、無数の声に抗うのは無理だろう。
ネット上での評判が悪く、視聴率も散々なのがフジテレビ系の『HEAT』(火曜午後10時)である。7月14日の第2話で早々と3.9%を記録して以降、8月18日の7話まで2%台~4%台。スポンサーは怒り心頭だろう。
フジも怒っているに違いない。このドラマの制作は系列の関西テレビで、フジは中身とは無関係なのだから。やはり関テレが制作し、同じ枠で6月まで放送されていた『戦う! 書店ガール』も低視聴率で、評判が悪かった。最近の関テレのドラマは、復活を目指すフジの足を引っ張ってしまっている。
主人公・池上タツヤを演じているAKIRA(33)も怒っているのではないか。AKIRAが良い役者なのは間違いない。園子温氏が脚本を書き、監督した映画『ちゃんと伝える』(2009年)を見れば一目瞭然。その演技は素晴らしかった。父親(奥田瑛二)がガンと分かった矢先、自分も末期ガンの診断を下される男の役。余命と向き合う男を見事に演じ、見る側の胸を揺さぶった。『HEAT』の大惨敗はAKIRAの責任ではない。
『HEAT』の脚本が酷い
失敗の理由は脚本に尽きる。そもそもドラマ、映画、演劇で一番重要なのは脚本。たとえば、故・つかこうへいさんが書いた『熱海殺人事件』は高校の演劇部員たちが演じようが、ある程度は面白い。だが、脚本が酷いと、どんな名優たちが演じても評価を得るのは無理だ。申し訳ないが、『HEAT』の脚本も酷い。AKIRAをはじめとする出演陣はむしろ被害者だろう。
『HEAT』の脚本には、シリアスなのかライトコメディなのか、はっきりしない面がある。リアリティーも限りなくゼロに近い。第3話では119番のイタズラ電話を繰り返す犯人の少年を、タツヤが所属する消防団の団員が簡単に突き止めてしまった。あきれるほどの御都合主義だった。
人物像の描写も杜撰。タツヤは不動産会社の社員で、都市開発を有利に進めるため、消防団に入る。動機不純だったのだが、やがて良心が痛み始める。消防団員魂が芽生えたことから、仲間や地域を裏切る都市開発にためらいをおぼえるのだ。
こう書くと不自然さはないが、ドラマ内ではタツヤの考え方がコロコロと変わりすぎる。わずか約60分間の放送内で、冷徹な不動産業者になったり、熱いヒューマニストになったり。どんな人間なのか、さっぱり分からない。主人公の人物像が定まらなくてはドラマ全体が締まらない。おまけに都市開発の描き方も実情とは違う。
また、消防団という古くて新しい格好のテーマを見つけながら、ストーリーは手垢まみれ。消防団員たちを含めた地域住民が、AKIRAが勤務する不動産業者と都市開発を巡って対立するのだが、ありふれた設定だし、しかも時代錯誤だ。バブル期の話にしか映らない。現代の消防団員たちの日常を、淡々とリアルに描いたほうが面白くなったに違いない。
市民の日常はドラマにならないと思い込まれているが、それはプロデューサーの誤解か脚本家の力量不足に過ぎない。事実、巨匠・山田太一氏の作品に登場するのは平凡な人々ばかり。殺人事件も起こらない。それでも面白い。
『HEAT』の脚本には、シリアスなのかライトコメディなのか、はっきりしない面がある。リアリティーも限りなくゼロに近い。第3話では119番のイタズラ電話を繰り返す犯人の少年を、タツヤが所属する消防団の団員が簡単に突き止めてしまった。あきれるほどの御都合主義だった。
人物像の描写も杜撰。タツヤは不動産会社の社員で、都市開発を有利に進めるため、消防団に入る。動機不純だったのだが、やがて良心が痛み始める。消防団員魂が芽生えたことから、仲間や地域を裏切る都市開発にためらいをおぼえるのだ。
こう書くと不自然さはないが、ドラマ内ではタツヤの考え方がコロコロと変わりすぎる。わずか約60分間の放送内で、冷徹な不動産業者になったり、熱いヒューマニストになったり。どんな人間なのか、さっぱり分からない。主人公の人物像が定まらなくてはドラマ全体が締まらない。おまけに都市開発の描き方も実情とは違う。
また、消防団という古くて新しい格好のテーマを見つけながら、ストーリーは手垢まみれ。消防団員たちを含めた地域住民が、AKIRAが勤務する不動産業者と都市開発を巡って対立するのだが、ありふれた設定だし、しかも時代錯誤だ。バブル期の話にしか映らない。現代の消防団員たちの日常を、淡々とリアルに描いたほうが面白くなったに違いない。
市民の日常はドラマにならないと思い込まれているが、それはプロデューサーの誤解か脚本家の力量不足に過ぎない。事実、巨匠・山田太一氏の作品に登場するのは平凡な人々ばかり。殺人事件も起こらない。それでも面白い。
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まだ低空飛行のままの様です
以前に脚本が酷いと書きましたが
プロもそう思ってるのですね
一般人に何の反応も起こさないドラマでは
落第でしょう、批評にも書いてる様に
普通の消防団員をホームコメディ風の
ドラマにした方がよっぽど面白いと思いますよ。