消防車・救急車の運転教習
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千葉県柏市消防局が行う隊員向けの自動車講習。普段、教習車が走る場所を行き交う緊急車両。柏市では近年、緊急車両の出動が増加。それに伴って救急車などでも事故が起きていて、地元の教習所を借りて特訓が行われている。参加者の運転技術はどれほどなのか。講習に密着。1人目は隊員になって1年目の島田彪吾さん(20)。運転するのはもっぱら軽自動車というが…。普段乗る軽自動車とは感覚が違い、縁石に乗り上げてしまう。気を取り直すも…。現場に出れば、けが人など人の命を預かる運転。当然、指導にも熱が入る。柏市の場合、救急車の運転は普通自動車免許があれば可能なのだという。
柏市消防局・島田彪吾さん:「いつか大きい車を買って、自分で練習したいと思う」
さらに特訓にはこんな事情も…。
柏市消防局指揮調査課・黒須正之さん(46):「私たちの世代であれば、車を乗るのがステータス。今の若い方たちは車に興味がなく、車を運転する機会が減っている」
消防局にも若者の車離れの影響が及んでいる。柏市は20代から30代前半の隊員が関わる事故が全体の約4割に及ぶ。世代交代が迫る消防局にとってこれは一大事。吉田有希さん(23)は免許を取って約3年。初の救急車の運転は、いきなりのミス。しかし、その後、慎重に運転を続けて難関の縦列駐車へ。ここでも痛恨のミス。いくつか失敗があったものの、なんとか講習を終えた吉田さん。慎重な運転が高評価。しかし…。
指導員:「傷病者をいつも乗せている。大事なのは滑らかな運転ができるようになるといい」
数年後に迫るデビュー。
吉田有希さん:「こういう経験ができたというのはすごい大きいことだなと思っているので、しっかりつなげていきたいと思います」