なんでんかんでん・・・元田川市消防団員のブログ

福岡の方言で、何でもかんでもと言う意味です、九州では良く使うかな? 2016年で消防団在籍28年になりました、体調不良その他で3月をもちまして退団しました、これからは過去を振り返りつつ、消防関係を外から見てやろうと思ってます。 従来からの趣味の電子工作・電化製品の修理・畑の耕作等を充実させねばなりませんね なんでんかんでん書いて行きますので、コメント等も大歓迎ですので宜しく~^

人命救助時に最も必要なのは「勇気」

救命講習を受けてわかったこと。人命救助時に最も必要なのは「勇気」

8/4(日) 8:33配信
HARBOR BUSINESS Online
 先日、筆者が地元消防署で受講した「救命講習」。

 前編では、講習内容を中心に紹介したが、後編では、各業界への救命講習受講の広まりや、AED普及の現状、救急救命士が語る「処置をためらう人への要望」なども併せて紹介しよう。

 講習を担当した救急救命士らによると、この救命講習を団体で申し込む業界があるという。中でも多いのが、各教育機関や、トラック・タクシー・バスなどの旅客・貨物業界などだ。

 子どもを守る立場にある教員はもちろんだが、日々道路を走るトラックやバス、タクシーのドライバーは、事故に遭遇する確率が高いだけでなく、その当事者にもなりやすいため、同講習の受講は昨今、それぞれの業界内で積極的に取り組まれている。

 中でも街中を走るタクシーにおいては、会社がドライバー全員にこの救命講習を受講させているところも多く、都内でタクシーに乗ると、助手席に「救命講習修了証」が掲示してあるのをよく目にする。

 事故を起こすと一般車同士よりも被害が大きくなりやすいトラックやバス業界でも、ドライバーへの受講促進や、AED搭載車を走らせる企業が増え始めている。

 受講後に配られる、前出の「救命講習修了証」には、基本的には期限はないが(3年や5年とする自治体もある)、これらの業界では、ノウハウ維持のため、2年から3年おきに繰り返し受講させていることが多い。

 講習で実際使用して感じたことだが、AEDの使用方法自体は、それほど難しくない。

 蓋を開け、自動的に流れる音声ガイダンスや画面の絵に従って処置をすればよく、中には、液晶画面がカラーで見やすく改良されているタイプのものもある。

 特にここ最近のAEDは、ひと昔と比べると、より分かりやすく、誰にでも使いやすくなったという。
外国語対応のAEDには毛深い人種用のカミソリまで付帯
 中でも特筆すべきは、外国語対応のAEDの普及だ。

 昨今急増する来日外国人。労働者や観光客の中には、当然日本語が理解できない人も多い。

 そんな外国人でも使用できるよう、外国語での音声ガイダンスや外国語表示対応のAEDが都心を中心に広まり始めているのだ。

 アパホテルでは、全館に設置済みだったAEDの一部をバイリンガル機能付きのAEDに変更し、増える外国人宿泊客に対応。

 また、京急電鉄では、今年4月から日本で初めて同様のAEDを全線72 駅の改札口付近に設置した(東京都交通局との共同使用駅である泉岳寺駅をのぞく)。

 その多くが「外国語モード」にすると、日本語の次に英語でのガイダンスが流れるタイプのものだが、現在日本で製造されているAEDには、16か国語に対応できる機種もあるという。

 余談だが、外国人が倒れた場合のAED使用に対して、講習中、救命士から興味深い話があった。

「人種によっては日本人より比較的毛深い人もいる。毛の上にパッドを貼ると上手く電流が流れないので、その時は備え付けのレスキューセットにあるカミソリを使うといい。が、時間勝負の現場の場合、予備のパッドがあるのであれば、そのうちの1枚を使って、一気にはがす要領で毛を抜くと早い」

 これに対して思わず「痛そうだ」と漏らすと、

「処置対象者は、絶対に『痛い』と言わない。言える人にAEDは必要ない。必要な時は思い切りやってほしい」と話していた。

救命講習を受けてわかったこと。人命救助時に最も必要なのは「勇気」

8/4(日) 8:33配信
HARBOR BUSINESS Online
「骨折は治るが、命は失ったら戻らない」。勇気をもって応急措置を
「思い切り」でいうと、胸骨圧迫の度合いも気になるところだ。

「大体5センチ、単三電池の長さほど沈み込むように圧迫してほしい」(同救命士)

 これに、「骨は折れたりしないのか」と聞いたところ、「胸骨の圧迫部分は、基本的にひずむようにできているので、正しく圧迫できれば問題ない」とのことだった。

「ただし、高齢者の場合は、薬の服用で骨がもろくなっている関係で折れることもある。ただ、骨折は治るが、命は失ったら戻らない。『救命処置の知識の有無』に関わらず、その救助活動に参加する勇気をまず持っていただくことが何よりも大事」

 救急救命士が「勇気を持ってほしい」とするのには、善意の気持ちから応急処置を行っても、上手くできず、後で責任を問われるのではないかと不安を抱く人の存在がある。

 が、日本の刑法第37条の「緊急避難」、民法第698条の「緊急事務管理」の規定からすると、悪意または重大な過失がなければ、善意の救助者が処置対象者から責任を追及されることはないと考えられている。

AEDには通常、録音機能が付いており、使用状況の詳細が記録される。とにかく躊躇せず一刻も早く行動してほしい」(同救命士)
AEDのパッドがしっかりついていれば、服を脱がす必要はない
AED使用に対する抵抗感」で言えば、少し前、「服を脱がせる必要がある女性患者へのAED使用は抵抗がある」という男性意見が話題になったが、実際こうした講習を受けてみると、「いざという時は、抵抗を感じる余裕すらないだろう」というのが筆者の所感だ。

 無論、「周囲で女性を探す」、「タオルを掛ける」などの配慮や努力は必要だが、心配停止の状態の人は、何もしないままだと、その救命率が1分で10%ずつ低下する。息をしていない人を目の前にすれば、むしろ躊躇していられるほど心の余裕は生まれないだろう。

 また、AEDのパッドがしっかり皮膚についていれば、なにも服を脱がせる必要はなく、ワイヤー付きのブラジャーも外さなくてもいいとのことだった。

 たった3時間の講習だったが、受講しないと分からないことは、想像以上に多かった。

「認知がまだまだ低いため、少しでも多くの人にこの講習の存在を知ってもらえたら」(同救命士)

 自治体にもよるが、今回筆者が受講した救命講習Ⅰは、月に1度の頻度で開催されており、また、日本赤十字社や他団体でも同じような講習が行われている。

 忙しく参加できない場合は、せめて自分がよく利用する道路沿いのどこにAEDがあるのかだけでも知っておくといいだろう。

 馴染みのない地域にいる場合は、「日本救急医療財団全国AEDマップ」などで、設置場所を調べられるため、スマホに保存しておくといいかもしれない。

 「骨折は治るが、命は失ったら戻らない」。勇気をもって応急措置を
 そのとおりですね!お互いのためにも救命講習の受講をお勧めします。