足利の山火事、一時民家まで５０ｍ…消火用の水使用で断水も

足利の山火事、一時民家まで５０ｍ…消火用の水使用で断水も

2/25(木) 21:21配信

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山火事の延焼が続く現場で行われる消火活動（２５日午前１１時１３分、栃木県足利市で）＝三浦邦彦撮影

　栃木県足利市の両崖山（りょうがいさん）（２５１メートル）で続く山火事は２５日午後６時現在、延焼が約１００ヘクタールに広がった。空気の乾燥が続く中、周辺住民が不安を募らせている。

　両崖山の北西部にある同市大岩町では一時、火が民家まで約５０メートルに迫ったため、市は同日午前、３０世帯約６０人に避難勧告を出し、対象は計２０７世帯に広がっている。

　同市五十部町（よべちょう）では消火活動で水を大量に使用したため、一時断水が起き、市は給水車で水を配布した。避難勧告が出ている地域では、白煙と焦げ臭いにおいが漂う中、「気分が悪い」と訴える住民もいるため、市は保健師を派遣するなど対応に追われている。

　煙の影響で２４日夜から通行止めが続く北関東道の足利インターチェンジ（ＩＣ）―太田桐生ＩＣ間も、再開のめどは立っていない。

　市は２５日、火元の可能性があるとみている山頂近くの休憩所について、２１日に１１９番で駆け付けた消防隊員がベンチ周辺から出火しているのを確認していたことを明らかにした。